私が常任委員会で「昨年発覚した、過去の補助金の不正受給が経営状況報告書に掲載されていなのはどうして。隠してるのか」の質問から他の委員からも不正受給の認識が甘いと批判がでて、現地調査となりました。
ふたつの簿外口座がみつかり、過去、県からの補助金を過剰に受け取っていたことがわかり、昨年度大きな問題となり、補助金を返還したという経過です。
ざっくりいうと、国体のユニフォーム費用を概算請求し、実際の枚数の精算をせず、差額が口座に残り、他に流用していたこと。
私的流用はなかった。
第3者による、調査検討委員会もつくったが、誰がいつ口座を開設したかわからないまま、責任も追及されず(現職ひとりだけ処分)補助金を返還し、幕引きとなりました。
今後の在り方について「プロジェクトチームをつくる」「人材育成方針をつくる」など再発防止に向けた取り組みも発表されました。
しかし、こうした昨年の不祥事発覚の経過と今後とりくみについて議会に提出された「出資法人経営状況報告書」には記載がないのです。
さて、本日の現地調査でわたしが思ったことは、やはり、誰も責任をとらないとことはおかしいと思うのです。
この補助金過剰受給は何かお金を捻出するために作られた経過はないといいます。
しかし溜まったお金で他の備品を購入していました。ここには上司の決裁が必要です。
本庁の会計ではありえない、補助金を他の任意団体、「国体ユニフォームを調達するための委員会」とやらに出金して、精算していないのです。
県庁から幹部が天下っていました。
当時は県から職員を派遣していた時期もあります。
それなのに、元県庁幹部職員は何をしていたのでしょうか。
簿外口座と知らなかったのか。知っていても決済の印をおしたのか。
この「不祥事発覚」で体育協会職員全員が不正に関わっていたかのような雰囲気があります。
多くの職員は真面目にスポーツ振興のために働いています。
一部の会計管理者、中でも派遣されたり、天下ってきた歴代の元県幹部職員に大きな責任があると思います。
本庁では「不適正支出」が判明し、職員が返済をしたという記憶と重なる時期でもあります。
何よりもこのような重大事態を公的文書に記載しないという姿勢が「隠ぺい」であり、「大したことではない」と思っているのではないでしょうか。
体育協会職員の皆さんはこれからもスポーツ振興のために頑張っていただきたい。

しかし、会計者のこととはいえ、他の部署のことも「これはおかしい」といえる職場づりをしていただきたい。
もっとも反省し、責任をとっていただきたいのは、職務怠慢で時を過ごしてきた、派遣、天下ってきた皆さんです。