2018年03月22日

予算委員会 総括質問 その2 保育士不足

予算総括質問のに重点テーマにしたのが、保育士不足です。
本会議で質した待機児童と保育士不足は直結した問題です。

保育人材確保・定着促進事業費という予算があります。
この事業は「待機児童ゼロを堅持するため、官民が連携して」と予算概要書に書いてあります。
待機児童ゼロを堅持していると言えるのかと質問しました。
本会議の答弁と同じく「ゼロです」と答弁しました。

私はボードも使い、厚労省が平成29年3月31日に発表した、平成28年の4月と10月の待機児童数の比較を示しました。4月と10月では待機児童は二倍に増えます。
なかでも0歳児は3688人が22007人にもなります。
1歳までの育児休業があけて職場に復帰しようと思っても保育所に入れなかったと想像できます。
(4月1日の年齢で対象クラスが決まります。4月1日に0歳なら10月に1歳なって保育園に入所するときは0歳児クラスが大半です)

山梨県が待機児童ゼロとは考えにくい。
さらに30年度から本格適用される国の待機児童の新定義についてボードで示しました。
当局は新定義についてもちろん知っています。
育児休業明けに職場復帰を希望していても保育所に入れないことを確認し待機児童に含めるというもの。
さらに従前からの定義でも特定の園を希望している場合も待機児童に含めることについて通勤時間や通勤経路も考慮して判断していただきたいとしています。

岡山市では12年間待機児童ゼロとしてきた。
遠くの保育園が空いているから希望の保育園に入れなかった場合は待機児童にしてこなかった。
けれど、これでは市民感覚と乖離があると定義を見直し、第3希望までの保育園に入れなかったら待機児童にすると改めると待機児童は700人を超えました。

新定義にそえば山梨県も待機児童ゼロとはならないと再度質問しましたが、
「新定義においてもゼロです。」と答弁。

つぎに新定義で待機児童が旧定義より二倍にも増えた神奈川県や広島、大阪を紹介。
そして南アルプス市では3月市議会で日本共産党の質問に対して待機児童が80人になると推計されると答弁したことを紹介しました。
南アルプス市で80人ならば山梨県全体では相当数になるのではないか。
市町村から待機児童が報告されていないからと本会議で答弁していたが南アルプス市のように実態を把握せよと質問しました。
それでも「市町村から報告はありませんのでゼロです。」と答弁。

産休・育休明け保育推進事業費について質問。
乳児3人以上1歳児5人以上の民間保育所に1歳児ひとりあたり月額8200円の補助金。
これは育休明けの保育士確保かと質問すると、
6対1の保育士配置から4.5対1の配置で加算していますと答弁。

この補助金で育休明け保育が確保できるのかと質問しているのに、かみ合わない答弁。
では加配はとれているのかと質問すると
加配のある保育所に補助金出しています。すべてで加配はされています。

このあたりから質問と答弁がかみ合わなくなってきた。
では保育士は確保されているのかと質問すると
待機児童はゼロですので保育士は不足していません。と答弁。

年度途中で保育所入所できないのは保育士が確保できないからです。
保育士確保に市町村も保育園もどれほど苦労しているのかまったく知らんふり。
だって保育は不足していないという認識なのですから。

さらに質問すると
県内保育士の給料は全国平均より高い。ボーナスも高い。
定着率も平均9.6年と全国よりも定着している。
と、保育士の労働環境は全国よりも充実していると答弁。
これを保育現場のひとが聞いたらどう思うだろうか。

保育士確保にどれほど苦労しているか。
募集しても応募がない。
しかたなく派遣の保育士に頼まざるを得ない実態。
首都圏では保育士不足から家賃補助82000円している自治体がいくつもある。
山梨県でも首都圏の保育士へと就職しているのではないか。

待機児童ゼロだから保育士不足はない。
この答弁にあらためて驚く。
南アルプス市で80人と言われているのに、ゼロだと言い続けるのかと何度も質しましたが、
「ゼロです」を繰り返すばかりでした。

質問翌日の新聞に「待機児童ゼロ崩れる?」の見出し。
待機児童ゼロを「堅持」するために何が何でもゼロと言い続けるのか。
待機児童がいると認識することで子育て支援の政策課題として考えることができるのではないか。
ゼロと言い続けている限り、保育士確保に乗り出さないし、職場復帰ができず女性活躍にマイナス。
こんな思いするのは、もうこりごりと二人目もあきらめてしまう。
人口の自然増加策にも逆行する。

視点を変えて
待機児童がいることはこどもがたくさんいるということ。
これからの発展方向も検討できるということ。
全国で待機児童がこんなに増えているのに
「山梨県はゼロです」という方が違和感がある。

ある人が「待機児童ゼロってことは、よっぽど、こどもいないんだね」
「保育園ガラガラってこと?」「保育園、こどもがいなくて経営できないじゃん」
待機児童ゼロは間違ったメッセージを発信していることにもなる。

住民に寄り添って、待機児童を「見える化」することが子育て支援に結びつきます。
posted by こごし智子 at 01:21| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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