2018年01月19日

廃止も売却もできない「丘の公園」の教訓から学ぶべき

企業局の地域振興事業として昭和61年に開始された丘の公園の今後のあり方の検討委員会報告書が提出され、議会全員協議会で説明があった。
電気事業会計からの59億円の借入金を平成100年度返済完了予定としているが、内部留保資金がほとんどない状況で事業継続していくためには修繕費用の捻出が必要で現在の償還計画(年8000万円)どおり償還していくことは非常に困難であるとされている。

では今後どうするか
廃止の場合は、借入金の償還が不可能になる。恩賜林地を借りているので、返還するには原状回復が必要であり、10億円の費用が想定され、現事業では確保できない。
民間売却の場合は、売却先事業の負担が大きく、応じる事業はないと見込まれる。売却しても借入金の償還は不可能。

つまり、撤退することもできない、やめることもできない。
なんということだ。
県の説明では建設資金の借入金33億円を出資金に振り替える方法で負担軽減をはかるという。
会計上の操作で財務状況を改善するらしい。
それでも、償還期間が劇的に短縮されるわけではない。
解決策がないまま、継続するしか見通しがないのだそうだ。

昭和61年、バブル崩壊前に県がゴルフ事業に乗り出したのだ。そのツケがが30年たってこの事態。
丘の公園の教訓から、二度とこうした事態を招いてはならない。
「開発」「大型開発」「呼び込み型開発」は慎重に慎重に考えるべきだ。

公共施設のありかたについての中間報告もされた。
これまで通り、「これ以上延べ床面積は増やさない」という方針だ。
しかし、その前に「あらたな行政需要は除き」とある。
リニア駅周辺整備やスタジアムなどが思い浮かぶ。
リニア駅前には「コンベンション施設」も検討するという。
スタジフム建設でもイベントができるようにとあり、
甲府城周辺の開発があり、
さらにリニア駅にコンベンション施設?
どれだけ甲府市に人が集まると予想しているの??

ニュースで30年後に全国の学校数は現在の3分の一になると大学教授が発表したと。
人口は減る。減り続ける。この現実は変えられない。

華やかな夢を描いていただろう丘の公園。30年前にこの時代を想像できなかったのか。

今は違う。
30年後どころか5年10年後は容易に想像がつく。

巨額投入する呼び込み型、大型公共事業をいくつもやったら、大変なことになります。
posted by こごし智子 at 01:04| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月18日

超高速 議長たらいまわし。

突然の議長辞任で、議長選前の所信表明会に私も立候補しました。
半年前の6月22日に所信表明に臨んだ時は議会基本条例制定後初の議長選所信表明会。
不十分ながらも、「山梨県議会が変わる」という高揚感があった。
半年後にふたたびこの場で所信表明会に臨むなど、誰が想定していたでしょうか。
今回の所信表明は「たらいまわしの県議会でいいのか」のこみあげてくる怒りの所信表明となりました。

この1年間で、鈴木、望月、白壁と3人の議長が就任。
第126代議長は他県にはない「異常」な数。
100代にならない議会が多い中で異常すぎます。

たらいまわしと揶揄されてきた山梨県議会。今回はわずか半年です。
自治会役員だってPTAだって1年はやりますよ。
超高速のたらいまわしです。
ある人から「たらいは重いから、皿回しの方があっているかも」と言われました。

そんなに山梨県議会議長は軽いものなのですか。
地方自治法で議長の任期は議員の任期とするとかかれています。
4年間議長やることが前提なのです。
重責の議長がころころ変わることなど地方自治法は想定していないのです。

県民から「またたらい回しなのか」「最大会派の都合で議長がきまるのか」「山梨県議会は何も変わっていない」
非難の声はやまないでしょう。

昨年の流会から
100条委員会、議会基本条例、条例の逐条解説と「議会とは」「議長とは」と何度もなんども議員自らが問い直し、確認し、肝に銘じてきたのに、半年で議長交代なのか。
議会基本条例に反する行為だ。
流会の反省があるのか。
山梨県議会は変わってないじゃないか。

風邪で体調が今ひとつのまま臨んだ所信表明会。
いつもよりもゆっくりと低い声になった。

私は少数会派。議長になれるわけがないという声もきいている。
誰になるかが決まっていることが気配が感じられている中、所信表明会が形式化、形骸化し、消化試合のようなものにしてはならない。

議長選挙前の所信表明と言っても
最大会派がある日突然
「議長をやめる」と決め、最大会派の何かの都合だけで議長が決まり、それが全会派の当然の了解のもとで
所信表明会がアリバイ的におこなわれ、選挙が行われ、決められていく。
何も以前とかわっていない。
所信表明会を口実に「開かれた議長選挙」が従来通りの「不透明な議長選」になっている。

議長辞任表明のあった会派代表者会議で「なぜやめるのか」と迫ったリベラル山梨の会派は無効票を投じたようだ。
私はぜひ議長選に出てほしいと何度も要請したがかなわず、立候補締め切り直前に私は届け出た。
ささやかな抵抗だ。

このまま黙って最大会派だけの所信表明になってしまったら、議会全体がたらいまわしに異議なく、「容認」「黙認」したことなど決してあってはならない。だから立候補した。

結果は最大会派の白壁議員が30票。無効5票。小越は1票。

わかっていた結果とはいえ、
「これでいいのか」と心の中で叫んだ。
30票とは。

白壁議長には任期をつとめあげていただきたい。
公正、中立な議会運営を期待したい。

議会基本条例の精神を議会運営にいかしていただきたい。
半年で議長たらいまわしで後退してしまった山梨県議会を変える議長になっていただかなくてはと切に思う。

posted by こごし智子 at 23:33| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

本会議一日目  長年の要望実現 河川の堆積土砂撤去 5か年計画

本会議1日目。
補正予算で河川の立ち木伐採や堆積土砂の撤去を5か年計画で実施すると自民党誠心会の代表質問に答弁した。

7億円の県単公共事業。今回は40キロ分。
5か年計画で55河川140キロ実施するという。

私、うれしくて、議案書もらった時、担当課長に「ありがとうございます」って電話してしまいました。
担当課がきっと予算獲得に尽力してくれたのだと思うからです。

もう何回、この問題を質問してきたでしょうか。
そのたびに「財政上困難です」と毎回同じ答弁聞いてきました。
住民要望の6割しか実施されていないのでした。
でも、質問しました。
土木事務所に何度も行きました。

決算委員会の時、ある議員から
「小越さんはリニアとか、スタジアムとか大きい事業は反対するけど、河川の草刈りとか、浚渫とか、道路の白線とかは
どんどんやれって言うよね」と言われました。

そうです。
保守系議員からすると「小さい」公共事業かもしれませんし、「小さい話」だったかもしれませんが、
しつこく質問してきました。

ようやく、実現することに、うれしいです。
「なんでやってくれないの?大雨降ったらいつも心配なんだよ」の住民の声にこたえられなくて、申し訳なかった。
ちょっとほっとします。
少しは安心してもらえるかしら。




自民党誠心会二人目の質問冒頭に
「北朝鮮の弾道ミサイルには圧力しかありません」と述べていた。
自民党席から「そうだ」のヤジ。
私にしてはちょっと大きめに「違う。対話だ」と声に出してしまった。
多分聞こえていないと思うけれど。


オリンピックの事前合宿誘致の話や、リニア駅周辺整備、中部横断道。
「オリンピックを盛り上げていくことで今後の10年20年にわたって山梨が元気なり、発展していく」と自民党は質問していたけれど、本当かなあ。
長野オリンピックのあと、どうだったっけ??

富士北麓陸上競技場をフランスのラグビーチームからも要望出され、芝生の張替えするという。
芝生張替えの実施設計で500万円。
実施設計で500万もするんだ。
「富士北麓をトップアスリートのメッカに」と答弁していた。
トップアスリートのためとなれば設備もメンテナンスもお金かかるんだろうなあ。
「県民みんなの球技場」と中銀スタジアムと山梨県で3つも維持できるのかなあ。

病児・病後児保育の全県での広域利用が全国知事会表彰となったと答弁していた。
山梨県は面積で小さい県。全県利用するのはごく当然のこと。
病児病後児保育もやってほしいけれど、まずは保育園の待機児童解消を。
保育園入れないと仕事復帰できないんだから。

産後うつ健診補助もありがたいけれど、まずは妊婦健診の全額補助してほしいです。
他県よりも妊婦健診補助少ないのが山梨県なのですから。
posted by こごし智子 at 00:34| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月04日

昨年度の決算認定に反対討論しました。

12月議会が開会しました。
初日には昨年度の決算認定が議題のひとつです。
9月議会後、閉会中審査してきた決算委員会の報告のあと討論がおこなわれ、
私は反対討論しました。
でも賛成討論は今年もありませんでした。

本当はもっと言いたいことがいっぱいあった決算認定に反対の討論でしたが、
討論発言時間は5分までなので、ぎゅぎゅっと絞っての討論でした。
以下反対討論です。



平成28年度山梨県一般会計特別会計決算認定に反対の討論を行います。

後藤県政2年目の昨年度は県税収入が減少し、実質単年度収支は平成19年以来の428000万円の赤字となりました。今後県税は増加するとの見込みですが、法人二税に大きく依存する山梨県は景気の変動に大きく左右されます。県債残高は減少しても、公債費率は18.8%と依然として高く、土木費と公債費あわせて歳出の34.1%をしめ、暮らしや社会保障の事業を圧迫している決算となっており反対します。


1に大型開発にいよいよ乗り出したことです。総合球技場スタジアム建設は知事が「整備を前提に検討する」と述べ、建設費も収支見通しも示さず、経済の波及効果があるとして建設ありきで進められました。しかし波及効果については数的試算もなく、今後検討すると述べるばかりです。スタジアムが二つになれば経済効果も2倍になるわけではありません。一方でスタジアムが二つになれば維持管理費は現在より確実にはるかに増加します。

リニア駅周辺整備も費用や負担を明示せず進められました。また沿線住民から防音フードの設置をと再三要望が出されていることを無視し、県が主導して、観光のためにと沿線市町やJR東海と「リニアの見える化」の調整をしてきたことは騒音対策をJR東海に要請していくという議会答弁を反故にするものです。議事録もない「調整」を主要な成果として評価していることも不適切です。


2に社会保障、福祉の後退をすすめたことです。

重度心身障害者医療費助成を自動償還払いにしたことによる、重度障害者の負担について検証がなされていません。助成制度の事業費が減少した理由を他の公費負担に移行したからと述べましたが、移行した金額も人数も把握していません。貸付制度があるとしても、重度障害者が市役所にも何度も手続きに行き、200円の収入印紙を買い、銀行に貸付金を下しに行くということがどれほどの負担なるのか想像すらしない県の姿勢に重度障害者から怒りの声があがっています。

子育て支援日本一をめざし、保育園の待機児童ゼロを達成したというのは看板に偽りありです。実際は育児休業明けの入所ができず、やむを得ず育児休業を延長しているなどのケースがあるのに実態すらつかもうとしていません。他の保育園に空きがあるとして職場や自宅から遠く離れた保育園を紹介している対応では、子育て支援、女性の活躍推進の県政とは到底言えません。全国的には10月には待機児童が4月の2倍になります。現在甲府市31の保育園で1月入所できる1歳児枠は二人です。山梨県でも待機児童が発生していたと十分推測されます。他県のように待機児童の定義そのものを見直すべきです。


3に不当な県有林地貸付料や、ずさんな補助金支出も放置されてきました。

県有林地が別荘地や住宅地となっても山林原野の評価のままで異常ともいえる安い貸付料でした。私立の学校法人自然学園の補助金返還は、昨年度の会計指導検査では発覚せず、外部からの情報によって先日明らかとなりました。通常3年に1回の指導検査を自然学園は毎年行うほどの改善事項がありながら、県はなんの行政処分もしてこなかったことはずさんとしか言いようがありません。


最後に多額にのぼっている基金の使い方です。主要3基金は合計で8817800万円にも上っています。このうち公共施設整備基金は240億、財政調整基金は2316000万円です。財政調整基金の標準財政規模に対する比率は8.79%で東京大阪に次いで全国3番目の高さです。全国平均の5%にすると100億円も財源が生まれます。監査委員の決算審査意見書では公共施設の整備には後年度の負担も十分に検討されて計画的にすすめ、県債残高の着実な削減をと指摘されています。大型開発のためではなく、必要以上にため込んでいる基金は社会保障や暮らしのために優先して使うべきであったと指摘し討論とします。




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posted by こごし智子 at 20:38| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月22日

決算委員会 総括審査3日目 最終日

21日、決算委員会が終わました。
すべての部署にわたって審査するので、審査にあたっての調査もいっぱい。
3年連続しての決算委員でしたが、今年はちょっと指摘事項もいつもと変えました。
総括審査3日目は5点質問しました。

大村基金について
高校生大学生の海外留学の費用を20億円の大村基金の運用益から捻出。
昨年はそこまで運用益がなかったので一般会計から出しのだそうです。
20億円の基金は一円も減っていない。
この基金は大村先生からの寄付とかではなく、一般会計から20億円を積んだ基金。
海外留学の費用だけでなく、こどもの貧困対策や返済不要の奨学金創設などの財源としたらどうかと提案したが、
答弁は「ノー」でした。残念。

私立学校法人、自然学園の会計指導検査について
先日、自然学園への補助金返還が出された。
26年27年に交付された補助金のうち加算金も含めて400万円余の返還。
なぜ今年になって発覚したのか。
昨年度の会計指導はどうなっていたのか。
「今年になって外部からの情報に基づいて、調査したところ、返還すべきに至った」と答弁。
私立学校法人の会計指導検査要綱には「おおよそ3年に1度」となっているが、この自然学園は毎年毎年指導検査している。
なぜわからなかったのか。昨年度はどういう改善事項があったのかと質問したが、「情報公開できません」と答弁。
私は事前に情報公開で指導検査の資料を手に入れていた。
すべて黒塗り。
けれども黒塗りのページの量から改善指摘事項がかなりあったことがうかがえる。
毎年毎年相当量の黒塗りページがある。
今まで、県は何の指導をしてきたのだ。
改善指摘事項を改善したのか確認してきたの。
補助金は税金ですよ。
県の姿勢と指導検査はずさんです。

重度障害者医療費助成窓口無料廃止について
なぜ事業費が減っているのかと聞くと、「他の公費負担制度に移ったからです」と答弁したので
では、その人数のと金額はと聞くと「わかりません」と答弁するのです。
根拠の数字も示さず、理由を述べられるのですか!
2カ月以内に自己負担金を完納しないと自動償還されません。
昨年度自動償還されなかった件数はと聞いても「わかりません」
なぜ数字をつかもうとしないのか。
すると
「貸付制度がありますので、ご利用していただいてます」と
質問に答えず、まったく違う答弁をする。
すり替えている。

保育園待機児童ゼロとなぜ言えるのか
山梨県は待機児童ゼロだと言っているが、実態はちがう。
たとえば育児休業明けに保育園に入れないこどもは何人いるのかと聞くと
「そのような集計は報告がありません」となんのためらいもなく答弁。
これこそ、違うだろーと言いたい。
他県では4月には待機児童ゼロでも10月には待機児童がでている。
育時休業明け、年度途中の入所ができないのですよ。
山梨でもこうした事例があるでしょう。
育児休業あけに保育園に入れない。
だから育休延長せざるを得ない場合がある。
入れないから申請しないのだ。
それなのに、「この保育園ならあいてますよ」と遠くの保育園があいているのに、入所しないからだと待機児童にカウントしない。
通勤と保育園が反対方向だったり。40分もかかったりする保育園にどうやって通わせるのか。
だから申請しない。待機児童にすらなれないのだ。
こんな実態をつかもうともせず、「待機児童ゼロです」なんて胸を張れるのか。
女性活躍なんてとても言えないじゃないか。
声を荒げて怒ってしまった。

富士急行などへの県有林地の貸付料の問題。
県有林地の貸付料が異常に安すぎる。
1u90円余り。北富士演習場が130円くらいだから。安すぎる。
安すぎる県有利地には別荘や住宅があるのです。
でも県の言い分は「貸付をした時が山林原野だったので、山林の評価の金額です」を繰り返すばかり。
県有林地なので固定資産税は入らない。なのでその分市町村に交付金を出している。
これがまた山林の評価だから安すぎる。
異常な貸付料だ

そして最後に財政運営をただした。
なかでも巨額の基金について。
主要3基金は882億円にもなる。
財政調整基金は231億円。
総務省が地方の基金が積み上がっていると今年調査をした。
11月に調査結果が公表された。
基金が多額なので地方交付税を減らそうという魂胆らしい。

山梨の財政調整基金は標準財政規模で比較すると東京、大阪についで全国3番目の巨額なのだ。
全国平均的には標準財政規模の5%を積んでいるそうだ。
山梨も5%にすれば、100億円も財源がでてくる。
昨年は公共施設整備基金から14億円を道路修繕にあてたと答弁があった。

そうですよ。基金を使って住民要望を実現できるのですよ。
大村基金もそうです。
「財源がないから」は理由になりません。こんなに貯金があるのですから。

その一方で借金も多いのが山梨県。公債費率は若干下がったけれど18%と高い。
基金を使ってリニア駅周辺やスタジアム建設に使ったらまたまた借金が増える。
大型公共、巨大開発はもうやめましにょう。
山梨県は減債基金が400億円もあります。
今後の満期一括払いも含めて借金返済に備えているのです。
もうこれ以上借金はやめてください。
基金はくらしと福祉のためにつかいましょう。


12月議会初日に決算認定の討論があります。
もちろん、これでは反対討論です。
posted by こごし智子 at 21:17| Comment(0) | 議会報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする