2020年12月20日

疑問深まるばかり  県有地の賃料巡る特別委員会審議

県有地の貸付に関する調査及び検証特別委員会。
審議するたびに疑問が深まる。

とくに、県が実施した、土地価格のふたつの鑑定書。
どちらも現況評価をもとに価格を算定したのに、こんなに違うのか。

20億円が適正だと裁判所に提出していたこれまでの県の鑑定書。
この鑑定書の前に実施した鑑定は6億9000万円だった。

同じ土地なのに、従来の山林原野の評価なら3億。
県の鑑定書は現況価格としても6億9000万円と20億円の大きく違う鑑定結果。

正直、わけわからない。
どの鑑定も理屈が通っている。
こんなに違うのか。
どれが正しいのか県議会や県庁が決められるのか。
この価格を巡って住民訴訟が起きているのだから、
訴訟だから裁判所にゆだねるのが一番公平だと思う。


そして
なぜ山梨県は先に実施した6億9000万円を採用せず、鑑定をやり直して20億円にしたのか。
鑑定する時の前提がどうやら県の指定と違うというのだが、
ということは県が前提条件を変更すれば、高くもなるし、低くもなるということか。
なぜかこの鑑定書の前後に、弁護士が交代している。
これも大きな疑問。

和解案を議決すれば、裁判が終わってしまう。
補助参加人として被告側にいた富士急は補助参加人なので、反論する機会を失う。
そして、和解案にある損害賠償、不当利得、適正価格として賃料毎年20億円が請求される。
山梨県の一方的な賃金に拒むことはできない契約書になっている。
これまで県が指定する「安い賃料」が訴えられ、県といっしょに裁判で訴えてきた。
しかし、突然、県が和解して原告側要求を呑むとなる。
富士急とすれば、黙って、はいそうですかということにはならないだろう。
和解案についても、突然の方針転換についても、山梨県は富士急に伝えていない。
なぜ?
いくらなんでも不誠実だろう。
富士急側の言い分を聞きたい。

県庁内で検証委員会をつくり、適正賃料かどうか検討し、決まったら、損害賠償権を行使するというのが和解案。
検証チームのメンバーは弁護士だという。
弁護士だから公平中立だというが。
富士急など、県有地を利用している事業者側は入らないらしい。
なぜ?

住民訴訟は損害賠償をもとめるのに、知事は先日の質疑の答弁で
「損害賠償もとめるのは不毛だ。
裁判所や第3者でなく、県民の事を一番知っている庁内や議会で決めるべきだ」
と述べた。

??
司法は必要ないってこと?
賃料巡って真っ向から対立し、意見も2分されているのに、
第3者は必要ないと言ってる。
適正賃料は20億円だとしている山梨県の下での検証委員会は本当に公平中立になるのか。


3年前の契約更新時に私は指摘した。
たとえば北富士演習場より安い賃料であり不当である。
安い賃料であるから転貸して、県有地なので固定資産税は永久にかかりませんと売り出し、儲けていた。
一般的に農地を造成して宅地としたら、宅地の評価となり、それ相応の固定資産税も払う。
県有地だけ、なぜ安いのか。
それ相応の賃料を求めるべきだ。

しかし、
今回の20億円は高すぎる。その根拠が不透明。
なぜ20億円が採用されたのか。
なぜ弁護士が交代したのか。
いつ山梨県の方針が変更となったのか。誰が主導していつ決まったのか。
どうしていままでは誰も「不当に安い」と思わなかったのか。
富士急に対して、県はなにか指導したりしてきたのか。
なぜ補助参加人の富士急につたえ、報告しないのか。
なぜ和解にこだわるのか。裁判をどうしてやめたいのか。

この賃料を基金として「少人数学級や介護にあてる」という県民へのアピールはいかにも賃料引上げを正当化するような話だが、
まだ決まってもいない。
賃料値上げは巨額の基金となる。
本当にできるのか。見通しは不確かだと思う。
賃料を県が一方的に決められる現在の仕組みだと、介護のためとして県が自由に値上げすることにならないか。
富士急だけにとどまらない。すへての県有地に関係する。

知事がかわれば、また賃料の考え方がかわり、あるいはもっと値上げとなるかもしれない。
少なくとも、県立施設の利用料や使用料の値上げの時のように条例改正として議会の議決を付すべきだ。

そして大きな疑問は
なぜ議会に突然和解案を提案したのか。
継続審議としたら、今度は議案撤回を提案し、ほぼ同じ議案を最終日に提案し、即決を求めるのか。
県政運営の大転換をあまりに拙速に進めすぎる。
議会運営も無視するのか。
心がざわつきます。

会期延長した最終日の25日。
緊張感が高まってきます。
posted by こごし智子 at 00:42| Comment(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月16日

県議会の真価発揮。県有林住民訴訟和解案 継続審議になる。

議会最終日、緊張がハンパなかったです。

特別委員会で継続審議とした住民訴訟の和解案。
最終日にその議案を撤回し、新たな議案を出した知事。

議会が継続審議としたら、議案を撤回する?
平成9年を平成29年に変えただけの新しい議案を最終日に提案する?

議会を何だと思っているんだ!
議場は緊張した空気。
起立採決のたびに人数確認。
ドキドキです。
議長の「起立多数、委員会付託」の声にほっ。
突然出してきた議案を委員会審議もなく、その日に即決するなどありえない。
こんなこと許したら、議会が議会でなくなる。
委員会付託に賛成した多くの議員が同じ気持ちだったと思います。


富士急への県有林地の貸付料の考え方を大転換し、結果によっては富士急に巨額の賠償請求をする和解案。
富士急だけではない、県有林地の賃借人に大影響を及ぼす。
なぜ、これまでの価格が適正でなかったのか。
今回の適正価格の根拠としている鑑定書に疑義も生じている。
長崎知事になったらどうして急に方針転換したのか。
納得いく説明がない。
審議不十分。
だから継続審議なのだ。

昨日の質疑で知事は私の質問に
和解案の変更は原告側からではなく、知事側からの提案だったと答弁した。
「過去の損害賠償を問うのは不毛に論議だ。」
「裁判所でなく、第3者でなく、県民のことを一番知っている県が判断すべきだ。」
と知事は答弁しました。

住民訴訟で原告は過去の歴代知事と富士急に巨額の損害賠償請求をしています。
「議会で和解案が今議会で議決されなければ和解に応じず徹底的にやる」と話していると知事が本会議で答弁していました。

なのに、どうして今回は20年前の過去のことは問わなくなったの?
住民訴訟の根幹の、過去の責任を問わないなら、住民訴訟そのものを取り下げないの?
知事は住民訴訟の意義をとうとうと本会議で述べていたのに、昨日は「裁判でなく、県が判断すること」ってどういうこと?
和解案の変更は原告ではなく、知事側が提案したと答弁した。
住民訴訟なのに、知事が原告になっちゃったの?
質問するたびに県の姿勢が変わる。
どういうこと?
何が真実なのか。

こういう県の対応に、議会が審議不十分というのは当たり前。
知事、当局をチェックする議会の権能をいまこそ発揮しなくては。

ここに何が何でも和解案を議決させようとした、知事、県側。

私は質疑の最後に
「県議会は二元代表制です。チェック監視する機能があります。
県政運営の大転換になる議案を最終日に出すこと自体が議会軽視も甚だしい。
議会は知事の追認機関ではありません。」と発言しました。

議案の撤回を議会は賛成少数で否決。
新和解議案を委員会付託とすることに賛成多数で可決。すなわち即決を阻止。
会期の延長を賛成多数で可決しました。

党派を超えて、議員として、スジを通した多くの議員がいます。
知事のやり方に、議員としての矜持が問われました。
知事の提案であっても、これはあまりにひどい。
議会として許してはならない。
多くの議員が決断しました。
ここでは自民党議員の勇気にも拍手したいです。

疲れた一日でしたが、心地よい、誇らしい議会でした。
会期延長となり、これからも真剣勝負です。
posted by こごし智子 at 10:44| Comment(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月07日

医学生奨学金、既定の県内就労しなかった場合は最大2340万円の返還

医学生奨学金
「規定の9年間、県内就労しなかった場合は違約金を請求する」
「奨学生は優遇されているのだからキャリア研修は制限がつきます」
と知事が今日、本会議で答弁したのだ。

ちなみに自民党議員の質問は違約金については質問していない。
医師の地域偏在について質問している。
その中で「自らの選択と希望に基づいてキャリア形成をおこなっていけるように支援をしていく必要がある」と指摘もしているだ。

山梨県の医師確保対策として、奨学金制度がある。
山梨大学の地域枠35人。
月額13万円の奨学金貸与が条件。
断れない。13万円は地域枠の必須条件。
さらに
卒業後の初期研修、専門研修も県内医療機関で。
卒後15年のうち9年間は県内で就労すること。

就労しなかった場合は
13万円×12カ月×6年間の奨学金936万円に
利息10%をつけて。
そして違約金。

最大の場合
936万円+10%の利子+違約金でなんと
2340万円。
一括返還してください。
これを来年度の入学生から適用するのだ。

今年の入学生から10%の利子がついた。
この時は条例改正の議案ががあった。
私は反対した。
だが、違約金については条例改正はなく、知事が「違約金取ります」

山梨県の医師確保のために地域枠があることはわかる。
奨学金もわかる。

だが、人生何がおこるかわからない。
県内就労できない場合もあるかもしれない。
好きな人が県外の人で結婚したくても、山梨県に努めなければ最悪2340万円なのか。
返還免除の条件に結婚や子育てや介護や家業を継ぐとかの事柄はない。

返還は8年働いても9年分返す。
8年間働いたのだから残り1年分返還でいいかというとこれもダメ。
936万借りて最大2340万円返還ってあまりに理不尽じゃないか。
利息制限にふれないのか。

結婚や子育てが免除要件にならないって。
卒業して24歳。9年就労で33歳。
他県で6年研修できるとしても15年後は39歳。
結婚や出産はどうなるのか。

もし自分の娘や息子だったらどうする?
結婚したいと言っても別れさせるのか。

キャリア形成にも制限がついて当たり前ってのも約束が違うと思う。
医師として、キャリアを積むにはさまざまな研修や、経験をつみたい。
選べるは当然だ。

地域枠として入学したこと
奨学金を貸与されたこと。
高校卒業して入学した時の条件だから、条件に違反したら
「就労義務違反」だと言うのだ。
気持ちが暗くなる。


金で人生を縛るかの。
高校3年生の時は医大に受かることが一番の目標で勉強した。
大学でどんな医師になりたいか学んだ。
好きな人ができるかもしれない。道を変更するかもしれない。
何がおこるかわからない。
そして6年後、人生設計は高校生の時と違うこともあるだろう。

県内の医師確保は当然。
でも金で人生をしばるようなことがあってはならない。
県内の医療機関が魅力的であること。
山梨県で働きたいと思ってもらえるアプローチはどうなっているのか。

議会の議論もなく、いきなり知事が「違約金取ります」というのも。
納得いかない。



ちなみに山梨大学医学部の受験は地域枠でなければ後期日程なので、ものすごーくむずかしいそうです。

posted by こごし智子 at 22:47| Comment(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月04日

県議会、本会議の質問二日目。

県議会、本会議での質問二日目が終わりました。

初日から
県有林の賃料問題で緊張した空気が議場あります。
自民党議員も厳しめに質問しているかなとは思います。

しかし、知事の答弁は、議案説明会、所信表明と基本的に同じことの繰り返し。
これ以外の答弁、回答、ことばは発しないのですかね。
それでも、よーく聞いていると若干、意味合いが変わってきている箇所もあります。


方針転換したのは長崎知事の見解からということか。
だとしたら、これまでの見解とまったく違うのだから、庁内や、関係者、弁護士はどう思ったのか。
どのような経過なのか。
どういうやり取りがあったのか。
反論はなかったのか。
知事が「これだ」と言ったから真逆になったのか?

同時に
これまで疑問に思うことはなかったのか。
疑問に思うこと、議論することがないとしたら、それはどうしてだったのか。
そこが知りたい。

「時の人」が言ったら、これまでの経過について庁内で論議がないとしたら、ちょっと怖い。



さて、本会議はあと二日。
これまで代表質問3人。一般質問2人。
この中で、コロナ感染拡大による検査体制や医療機関の体制や、医療逼迫のことや、介護施設の感染リスクの重大とか。
コロナ感染の医療問題について質問がない。
だれも質問しない。

全国で、山梨だってこれだけ、感染拡大しているのに。
インバウンドとか移住とかの質問はあるけれど。

緊迫した議場ではあるけれど
住民の緊迫とはズレがあると思う。
posted by こごし智子 at 23:57| Comment(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月01日

12月県議会始まりました。

県有地の賃料めぐる住民訴訟の和解の議案がだされ、議会は緊迫しています。
私は、「適正な賃料ではない。不当である」と主張してきましたが、今議会に和解の議案提出におどろき、戸惑っています。

和解案に至る説明、経過が議会にまったく説明されていません。
「裁判の中で明らかになった」と知事はいうけれど、どういう論議があったのか議会に説明がないまま、採決をはかっていいものなのか。
議会としての責任も問われる。
今までの経過、
「適正です」と答弁続けていた理由、根拠。
今回の方向転換。
関わってきた職員、もっというと元、前知事からも説明を受けたい。
前回までの弁護士や賃料鑑定人にもききたい。
富士急さんにも聞かなくては、わからない。
県有地の賃借は富士急だけではないので、もっと多くの方に影響がある。


知事は所信表明で、この賃料を積み上げて、25人学級と介護待機者ゼロのための基金を創設すると言った。
25人学級は富士山登山鉄道の売り上げから回すっていっていたのはどうしたの?
1学年3億円の人件費というけれど、この間教員数減らしている。正規の教員減らしているから。

介護待機者ゼロのために地域密着型の特別養護老人ホームの建設を市町村とも協議してすすめるという。
施設整備もいいけれど、
いま一番困っているのは
高い利用料
高い介護保険料
集まらない介護職員。

特別養護老人ホームの利用料は高い。国民年金だけではとても賄えない。
入所している方は高額所得者か生活保護などの低所得者かの2極化している。
料金高すぎて払えない。入れない。順番来ても断る。払えそうもない方はやんわりと断る。
施設側も経営できなくなったら大変だから。

施設が増えれば、その地域の介護保険料があがる。
介護保険料高すぎる。20年前の2倍にもなっている。年金は減っているのに、介護保険料は急騰。
介護保険料滞納すると介護サービス受けられなくなる。

介護職員不足。
低い介護報酬、低賃金、職員が集まらない。
やむなく、派遣会社に相談。
派遣費用は一人100万円といわれて、それでも人員不足だから仕方なく。
もちろん介護報酬から100万円なんてでない。

山梨県は特老申請者が人口比にして多い。
なぜか。
在宅サービスが不十分だからだ。
24時間訪問介護、訪問看護、往診。体制が薄い。
採算も合わない。
看護多機能、小規模地域密着施設が少なすぎる。
在宅と施設を行き来できる多機能施設の方がニーズにあってるのではないか。
ショートステイを特老に変更しても、ショートステイが待機場所になっているのだから、何も変わらない。


「介護待機者ゼロ」と言われると、安心感を誘う。
よくぞ言ってくれたと思う人が多いと思う。
だけれど、実際はどうなるのか。

コロナ感染防止の備品購入のいわゆる「かかかりまし経費」について山梨県は1回しか申請受け付けない。
4月からこれまでかかった領収書とこれから3月までの備品を購入して支払った領収書で1回だけ申請できる。

いままでかかった費用をすぐ支給してくれないの?
3月まで購入せよってそのお金はどう工面するの?
購入したくても品薄で買えない時はどうするか?
国は概算払い、後日清算できるというのに、山梨県はどうして領収書、支払った分しか請求できないの?

こんな姿勢で介護待機ゼロに取り組めるの?
posted by こごし智子 at 20:54| Comment(0) | 活動日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする